2012年5月7日月曜日

杭州旅行 ハンジョウ に行こう

上海から高速鉄道で約50分! 美しい西湖と山々、史跡、茶畑が広がるモダン都市を歩こう。

上海に来たからには郊外にも行ってみたいと考えている方は、蘇州にするか、杭州にするかを悩んでいるのではないでしょ うか。どちらも人気の観光都市ですが、杭州はアクティブでオシャレな方にオススメの街。悠久の歴史に触れながらもハイキングやサイクリングを 楽しんだり、欧米人バックパッカーの集うオシャレなカフェでひと休みしたりと、自分らしく過ごしたいという方はきっとハマってしまうはず。今回は、そんな 杭州の魅力をまとめてご紹介したいと思います。








杭州基礎知識

<位置と面積>
杭州市は上海の南に位置する浙江省内にあります。市区の面積は約3000㎢で、主な観光地は 市の中心にある西湖のまわりに点在しています。西湖の湖畔付近にホテルを決めれば、どこへ行くにもアクセスは簡単♪ まずは地図を見て、西湖を中心に移動 法を考えればスムーズに見どころをまわれます。







 <人口と言語>
杭州市の人口は約790万人。言語は杭 州語を話します。上海語と似ていますが、よく聴き取ってみるとまったく発音が違うんですよ。でも、観光客の多い町だからか杭州語で話すのは家族や地元の友 達との間だけのよう。街を歩いていてよく耳にするのは普通話(北京語)です。また、上海在住の人から見ても、別荘持ち、高級自家用車持ちなど、裕福な人 が多いような気がする街でもあります。


<歴史>
杭州の歴史は始皇帝の時代から始まります。五代の呉越時代(893〜978年)、南宋時代 (1127〜1280年)には都が置かれ、現在も中国六大古都として名を馳せています。古くても1800年代という歴史の浅い上海の街並や建物。「物足り ない!」という歴史ファンの方は、杭州までぜひ足をのばしてみて下さい。





龍井茶。
龍井茶。

<名物&名産品>
代表的なのは中国緑茶こと龍井茶。特に3月下旬から5月は新茶が出回り、もっともお いしい茶葉を手に入れることができます。また、宋代から芸術の分野が発展し、現在も中国トップの美大が置かれる杭州は、こだわり文具が多く手に入ります。 書道や水墨画をたしなむという方は目移りしてしまうかも。名物料理の代表格は、鶏をハスの葉と泥で包んで蒸し焼きにした「叫化鶏(こじきどり)」と、詩 人・蘇東坡の名がついた豚の角煮「東坡肉(トンポーロー)」。必ず食べて下さいね。 




文具や画材。
文具や画材。
叫化鶏。
叫化鶏。
東坡肉。
東坡肉。



杭州へ行こう!

杭州観光のベストシーズンは春と秋。観光スポットには湖畔や寺院など、外を歩いて移動する場所が多いため、暑すぎたり寒すぎる季節は体力勝負になります。 また、寺院や塔に着くまでに山登りが必要な箇所もあるのでヒールの靴やサンダルはきついかも。荷物も少なめにして出かけましょう。
山や湖を歩く旅になります。

杭州行きの高速鉄道。
杭州行きの高速鉄道。
上海から杭州へ行くには、上海虹橋駅から出ている高速鉄道(高鉄、CRH、G列車、新型新幹線)が便利。片道50分ほどで到着します。「中国の列車旅が楽 しみたい」「安さ優先!」という方は、上海南駅から出ている在来線や動車組でも行くことができますが、到着駅は杭州市街地からかなり離れた杭州南駅に到着 してしまう場合があるのでご注意を。また、各駅付近の長距離バスターミナルからは杭州行きの高速バスも運行しています。 
杭州のバスとタクシー。
杭州のバスとタクシー。







地下鉄がまだ開通していない杭州市内では、主な足はタクシーか路線バスになります(2011年4月現在)。路線バスは、路線図と路線番号を手がかりに乗り こなせば効率よく動くことはできますが、ビギナー向きではないかも。初めての方はツアーを利用するのが便利です。チケットを買う列に並ぶ時間、食事の場所 を探す時間なども省けますよ。










 

 

 

杭州の街はこう楽しむ!

それでは早速、おオススメの観光地をご紹介したいと思います。
霊隠寺

西湖の西側に位置する霊隠山のふもとに位置する禅寺です。南北朝時代の326年、インドの 僧・慧理によって建てられた寺で、中国禅宗十刹に数えられる有名な寺院。全盛期は10世紀前後で、この山の中で3000人以上の僧侶が修行をしていたとい われています。岩山に彫り込まれた300体以上の石仏も見もの。山全体を使ったダイナミックな寺院の存在感には圧倒されてしまいます。







  
六和塔

呉越王の銭俶が、北宋時代(970年前後)に建てた塔。杭州市の南に流れる川・銭塘江の北岸に 位置する月輪山にあるため、塔の上からは銭塘江を望む絶景を楽しむことができます。かつて銭塘江はたびたび氾濫を起こしたそうで、これを鎮めるために建て られたのだそう。いちばん上まで登るには別料金と体力が必要ですが、上から景色を眺めてみる価値は大です。




最上階からの風景。
最上階からの風景。
内部の壁画。
内部の壁画。

雷峰塔

西湖の南側に位置する杭州のシンボル的な塔。建てられたのは春秋時代だそう。現在の塔は近年に 復元された近代的な建物で、なんとエスカレーターとエレベーターでラクに登ることができます。最上階からは西湖全体が見渡せるので、杭州の位置関係をざっ と把握したいというときはぜひ登ってみて下さい。





入り口。
入り口。
最上階からの風景。
最上階からの風景。



西湖

杭州市の真ん中に位置する面積6.5㎢の湖です。一周は約15kmなので、ウォーキングやジョ ギングにもぴったり。レンタサイクルや遊覧船でまわることもできます。湖周辺には「西湖十景」と呼ばれる10ヵ所の名所があり、古来より多くの詩人がその 風景を詩に詠んできたそう。湖畔にはラグジュアリーホテルや名物を出すレストランが点在しています。








西湖天地

西湖のいちばん東側に位置するモダンスポット。上海の新天地と同じプロジェクトとして竣工し たエリアで、カフェ、レストラン、バーなどが緑豊かな公園内に点在しています。観光地めぐりに走り回るのではなく、のんびり読書でもしながら過ごしたいと いう方にオススメ。スターバックス、ハーゲンダッツなどのお馴染みチェーン店も揃っています。









 清河坊

上海の豫園と、外灘のミニ版を組み合わせたようなレトロなストリート。通り沿いには杭州料理 店、漢方薬局、茶館、茶葉専門店、カフェ、土産物店などがずらりと並んでいます。杭州名物を味わいたいとき、名産品やお土産を調達したいときは、ここへ行 けばすべて足りてしまうはず。のんびり散歩したいなら、風情たっぷりの夕暮れがオススメです。






いかがでしたか? 古さと新しさ、そして大自然が混在した杭州の街は、行く人によって異なる魅力を見せてくれる奥深い街でもあります。史跡や寺院、レストランなどはここで紹介できないほど素敵な場所がたくさんあるので、ぜひたっぷり時間をとって出かけてみて下さい。

蘇州観光 スージョウに行こう

上海から高速鉄道で30分! 世界遺産の庭園や史跡が点在するたおやかな古都を散策しよう。

上海からの小旅行先としてもっとも人気のある街といえば蘇州市。2010年に高速鉄道が開通してからは片道30分ほど で気軽に行けるようになり、ますます多くの旅行者を引きつけているようです。世界遺産の庭園や麺料理、シルク製品も有名ですよね。映画や小説の舞台になっ ていることでこの地に興味を持った方もいるかもしれません。でも、具体的に蘇州の魅力ってどんなところにあるのでしょうか。今回は、そんな魅力あふれる古 都・蘇州をご紹介したいと思います。










蘇州基礎知識

<位置と面積>
蘇州市は、上海の西に位置する江蘇省内にあります。面積は約8500k㎡で、主な観光地は市中心にまとまって点在しています。上海郊外の水郷として有名な周荘、甪直、同里は、実は上海ではなく蘇州市の管轄内にあります。








<人口と言語>
蘇州市の総人口は約630万人。言語は蘇州語を話します。上海語と似ていますが、よく聴き取ってみるとまったく発音が違うんですよ。また、外見も言動もとにかく強い上海人女性に対し、蘇州の女性はやさしくたおやかな人が多いようです。








<歴史>
蘇州の歴史は春秋時代(紀元前500年前後〜)から始まります。呉の都として栄えた当時の史跡も点 在。明代(1368年)からは数多くの庭園が造られ始めました。古くても1800年代という歴史の浅い上海の街並や建物に対し、「物足りない!」という歴 史ファンの方は蘇州までぜひ足をのばしてみて下さい。









蘇州へ行こう!

シーズンはどこも人でいっぱい。
シーズンはどこも人でいっぱい。
蘇州観光のベストシーズンは春と秋。観光スポットには庭園や街並散策など、外を歩いて移動する場所が多いため、暑すぎたり寒すぎる季節は体力勝負になりま す。また、蘇州の庭園ではゴツゴツした岩の上を歩くことも多いので、ヒールの靴やサンダルはきついかも。荷物も少なめにして出かけましょう。







上海から蘇州へ行くには、上海虹橋駅から出ている高速鉄道(高鉄、G列車、新型新幹線)が便利。片道30分ほどで到着します。「中国の列車旅が楽しみた い」「安さ優先!」という方は、上海駅から出ている在来線や動車組でも行くことができます。また、各駅付近の長距離バスターミナルからは蘇州行きの高速バ スも運行しています。








 
 留園

世界遺産に登録されている庭園で、中国4 大庭園の一つ。16世紀に造られた庭園で、見どころはお庭のあちらこちらに置かれた「太湖石」です。蘇州の西郊外に広がる湖・太湖で浸食した奇石なのです が、穴がたくさん空いていて細長いものほどいいのだそう。庭は東西南北の4エリアに分かれています。それぞれがどんなコンセプトで作られたのか想像しなが らまわってみるとおもしろいかも。壁には歴代の書道家による石刻3000点がはめ込まれています。
太湖石と曲がりくねった回廊が特徴。
緑と水、太湖石が景観を作り出しています。

「庭園の造形美と言われても、どう鑑賞したらいいの?」という方は、庭のそこここにあるくり抜き門「洞門」や窓に注目してみましょう。洞窟の入り口という 意味を持つこの「洞門」は、別世界やユートピアの入り口と考えられていました。洞門の向こうは違うコンセプトで造園されていると考えていいかも。また、く り抜かれた風景は、そのまま見た風景よりも洗練、完成されているような気がします。この窓からどう見えるかを考えながら、緻密に池や石の位置が配置されて いるんです。
 門や窓の向こうは別世界への入り口です。
門や窓の向こうは別世界への入り口です。



寒山寺

500年代初頭に建立された禅宗のお寺です。日本とも長年深い交流があるお寺だそうで、毎年大晦日には多くの日本人観光客がここに除夜の鐘を突き に来るそう。ここの鐘は、1回突くと10年長生きするといわれています。お寺めぐり、仏像鑑賞が好きな方はもちろん、書道や漢詩に興味のある方は必見のお 寺。日本とは雰囲気の異なる黄色い壁、参拝の仕方、お坊さんたちの様子などを観察するだけでも楽しめますよ。


このお寺を有名にしたものといえば、唐代の詩人・張継が残した『楓橋夜泊』という詩です。境内にあるこの詩が刻まれた石碑の周りは常に観光客でいっぱい。 詩の内容は「月落ち烏啼いて霜天に満つ/江楓の漁火愁眠に対す/姑蘇城外の寒山寺/夜半の鐘声客船に到る」という、何だか孤独でセンチメンタルなもの。こ の雰囲気を味わいたいという方は、観光客でごった返す昼間を外し、一人夕暮れの楓橋にたたずんでみてはいかがでしょう。 
詩に出てくる楓橋は、お寺の境内の外にあるこの橋です。




虎丘

呉の皇帝が父のために建てたお墓があったと言われる観光名所です。三国志の時代、2400年前 からの歴史を持つ名所とあって、中国国内からも観光客が押し寄せる人気スポット。蘇東坡をはじめ、古来より多くの文人墨客もここを訪ねているといいます。 丘のてっぺんにあるのは有名な中国版ピサの斜塔「雲岩寺塔」。塔まではなだらかな上り坂を30分ほど登っていくので、ちょっとしたハイキング気分に浸れま す。








さまざまな伝説が残る虎丘。この地名の由来は、皇帝の父の埋葬時に白い虎が現れたという伝説からだそう。また、雨が降ると血のような色に染まる岩、剣で まっ二つに切ったような形の石など、不思議な見どころが多数点在しています。斜塔が斜めに傾いている原因は地盤沈下によるものだそうですが、孫悟空が空か ら落として刺さった形だという説もあるそう。ツアーで行くという方は、ガイドさんにいろいろ聞いてみて下さいね。 
雨に濡れると赤くなるという岩。天然の一枚岩でこんなに大きいのも不思議。
雨に濡れると赤くなるという岩。天然の一枚岩でこんなに大きいのも不思議。

刀でスパッと切ったような形の石。
刀でスパッと切ったような形の石。



山塘街

唐代、蘇州の役人を務めていた詩人の白居易の発案で開発された街。1800年代に起こった太 平天国の乱で一時期焼け野原となっていたそうなのですが、現在は古き良き商業街の面影を残すストリートとして復元されています。レトロなお土産屋さんやく だもの屋さん、生活雑貨を売る店などが運河沿いに並び、子どもや犬たちが遊ぶ様子を見ているとなんだか幸せな気分に。お土産調達やローカルグルメを楽しみ たい方にもオススメの場所です。 
 


 
山塘街に沿って流れる山塘河では、船で運河下りを楽しむことができます。蘇州といえば運河。地元の人と運河の密接な関わりは、船の上からでないと見えて来 ないかもしれません。白壁と黒い瓦のコントラストが美しい蘇州ならではの古い民家は、もともと運河で洗濯したり移動したりできるように造られているよう。 川岸でモップを洗ったりする地元の人の生活は、道路側からでは見えないんです。













 いかがでしたか? 蘇州に行ってみたいという方は、ぜひ上海で1〜2日過ごしてから出かけることをオススメします。大都会・上海のにぎやかさやスピード感 に慣れてから蘇州に行くと、より時間の流れのゆったり感が味わえるはず。古代の文人や芸術家たちと心を通わせながら、のんびり古都を散策してみませんか?